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Map


 
ln05gw01s.jpg [1] 別府国際港
 朝靄の中、出航。旅の始まりであります。
 狙って撮ったのですが、う〜ん、なかなか。よく撮れています。場所は別府の国際観光港です。朝5:35の出航に間に合わせるには、かなり眠いところがありましたがね。
ln05gw02s.jpg [2] おはなはん通り
 「おはなはん」といっても、昭和41年の朝ドラなんて私たちの世代はまったく知らないんですよ。しかし今だに「坊ちゃん」などの明治時代のドラマを撮る時はここを使うそうですから、もしかしたら1度ぐらいはTVなどで見てるかも。
 確かに風情の残る通りではありました。

 
ln05gw03s.jpg [3] 臥龍山荘
 明治のお金持ちが股川の臥龍淵横に作らせた別荘。明治の日本家屋にしてはよく保存されていて、なかなか見応えがありました。特に不老庵からの眺めはよくって、これでいいお茶があれば、云うことないでしょうね。
ln05gw04s.jpg [4] おおず赤煉瓦館
 明治時代に銀行として建てられた建物。外観はすごくいい雰囲気の建物であります。ただ内部はすっかり観光化されておりますが。
 ガイドでも紹介されているところですがちょっと場所がわかりにくいのか、観光客はまったく来ていませんでした。朝も早かったしね。

 
ln05gw05s.jpg [5] 内子座
 内子町の顔ともいえる内子座です。大正時代に作られた歌舞伎劇場で、その後昭和60年に改修されて今の形になったそうです。
 ここは小さいながらも歌舞伎劇場なので、回り舞台や花道、すっぽんなんかがちゃんとあります。しかもそれを300円で見学できるのは、とてもお得なのかも。
ln05gw06s.jpg [6] 内子座内の看板
 内子座内の鴨居にあるお店の看板。ちょっと時代がかっていて、すごく興味がひかれました。その中でもこの自転車の看板は秀逸。ここにある自転車名って、やっぱり今でも現役なんでしょうか?

 
ln05gw07s.jpg [7] 八日市・護国の町並み
 内子町の古い町並みを残す八日市・護国の町並みであります。ちょっと観光地化されすぎかなっという気もしますが、風情のあるいいところです。
 ただねぇ、バイクを乗り入れた私が云うのもなんですが、ここは車両通行止めにすべきですな。車がバンバン走ってきて危なくてしかたないです。
ln05gw08s.jpg [8] 上芳我邸
 江戸時代に木蝋で財を成した上芳我家の邸宅で、現在は木蝋資料館となっています。
 いまや蝋がハゼからできることを知っているどころか、蝋燭そのものを使うことが少なくなってしまった時代ですが、その蝋が化粧品なんかではまだまだ現役なことに目からウロコだったりしました。

 
ln05gw09s.jpg [9] 泉谷の棚田
 内子町から河辺に抜ける県道56号線沿いでみつけた棚田です。すごく小さな看板がいくつかあるだけで、地図上に地名も載っていませんし、まったく知名度のない場所です。 それだけに昔ながらの棚田の感じが残っていて、いいところでした。
 ただひとつ、ここを妙に観光化しようとしている役所の動きが鼻についてしまったのですがね。
ln05gw10s.jpg [10] 泉ヶ峠
 県道56号線沿いの泉ヶ峠でみつけた龍馬脱藩の道です。龍馬の脱藩の道としては檮原から地芳峠の方がはるかに有名で、そちらはいろいろと観光地化されちゃっています。それに比べるとこちらは看板と道案内がひとつづつ。淋しい限りではあります。
 場所は人里から数kmは離れた山の中にあるのですが、看板によると昔は宿屋などがあって賑わっていたとか。ほんとに?っと思わず疑いたくなるようなところでした。

 
ln05gw11s.jpg [11] 龍王橋
 今回のツーリングでぜひとも見てみたかったのがこの河辺町にある屋根付きの橋です。かわべ浪漫八橋と呼ばれています。私はこの河辺町を、個人的に「日本のマディソン」と命名することにしました。ま、なぜかはわかりますよね?
 この龍王橋はその浪漫八橋に下流側からアプローチすると一番最初にあらわれる橋です。そのせいかはわかりませんが、この橋には他の橋の分も含めた詳しい地図つきの看板があり、たいへん助かりました。
ln05gw12s.jpg [12] 三嶋橋
 かわべ浪漫八橋の中では2番目に古い三嶋橋です。橋が造られたのが大正12年であり、すでに100年以上も経っています。屋根の檜皮(ひわだ)葺き(たぶん?)が時代を感じさせます。
 さらにこの橋はバックの藤が満開で、すごくいい組み合わせになっていました。なんとかそれを画像にしたかったのですが、残念ながら道具がついていけなかったようです。残念!

 
ln05gw13s.jpg [13] 帯江橋
 三番目は帯江橋です。これは比較的新しくて、昭和27年に作られたものです。
 ところでこのかわべ浪漫八橋なのですが、最初、どこにあるのかわかりませんでした。普通のガイドブックにはマイナーすぎて載っていないし、ジパングツーリングは写真だけ載せてマップとは繋がっていなくてわかりにくいし。結局ツーリングマップルに載ってはいたのですが、それを見つけるまで地元の人に聞いたり地図とにらめっこしたりで、苦労しました。
ln05gw14s.jpg [14] 御幸の橋
 かわべ浪漫八橋の顔であり、また屋根付き橋の発祥である御幸の橋です。この橋だけは他に比べて格段に古くて、作られたのが江戸時代、安永2年(ただし現在のは明治19年再建)だそうです。古いだけでなく、八つの橋の中で最も絵になる橋でもあります。
 これら屋根付き橋がある河辺町は、公共交通手段もほとんどなくバイクの機動性が活かせるところ。さらにここへの県道はそこそこ走りやすいです。ツーリングで行くなら、いまが狙い目じゃないですかね。たぶん2〜3年もすると観光客がいっぱい押しかけて行く気分でなくなるでしょうから、今が旬です。

 
ln05gw15s.jpg [15] 神在居(かんざいこ)の棚田
 全国棚田百選に選ばれ、すっかり四国の棚田の代表となってしまった神在居の棚田です。最近はひっきりなしに観光客が来るような場所になってしまいましたが、これも司馬先生とN○Kで放送された某番組のせいですかね。ほんの10年前には、この場所なんて全く知られていなかったのですがね。
 現に、2000年度版のツーリングマップルには「神在居」の地名は載っていません。それが2005年度版では観光地のマーク付きです。
ln05gw16s.jpg [16] 維新の門
 檮原町の町の真ん中にあった維新の門です。いかにもお金のかかったりっぱな建物の横に、これまたお金のかかった維新志士たちの銅像が並んでいます。
 実は別なものを探していて、団体観光客が来た方向に走っていったらあったというものです。私はこういう「人を集める」ために金を掛けたモノは好きではないのですが、まあこういうものもあったということで紹介しておきます。

 
ln05gw17s.jpg [17] 大わらじ
 四万十川源流に行く途中で見つけた、東津野村の大わらじ。長さが2〜3mあったと思います。国道沿いなのですが、注意していないと見逃すかも。国道側に向ければ、立ち止まる観光客も増えると思うんですがね。
 ところで昨年の東北でもこのての大わらじを見つけたのですが、なんかこれって流行ですか? まあ原料が稲だけにあまりお金はかからないかもしれませんし、大わらじ作りというのも祭りのイベントにはいいのかもしれませんね。
ln05gw18s.jpg [18] 四万十川源流の碑
 四万十川源流の碑とはなっていますが、実際の源流はここからさらに急な山道を20分ほど登らないといけません。たまたま同じ時に到着したライダーは、時間がないからといってあきらめていました。
 この四万十川源流なのですが、ここ数年で大ブレークしちゃいましたね。4〜5年前だと知っている人も少なかったですが、最近ではライダーだけでなく一般の観光客も多数やってきています。こうなっちゃうと、あんまり有名になるのも考えものだと思ってしまいます。

 
ln05gw19s.jpg [19] 四万十川源流
 前の碑より約20分ほど山道を登ったところにある四万十川源流です。一応、歩いていけるのはここまでのようです。
 往復約40分が歩けなかったライダーのために、どうぞこの画像で行った気分になってください。もしそれでもダメなら・・・・、下の動画でお楽しみください。
ln05gw20s.jpg [20] 地鶏の山賊焼き
 四万十川源流の帰り、R197沿いの道の駅「布施ヶ坂」で見つけた「地鶏の山賊焼き」です。これが、びっくりするぐらい大きいんです。横の350ml缶と比べると、よくわかります。これで500円は、この手の商売としては、すごく安いんではないかな。
 味もなかなか。もしここに行くことがあれば、ぜひ食べてみてください。

 
ln05gw21s.jpg [21] 脇 町
 二日目はこのGWの中で唯一の雨の日にぶつかってしまいました。四国も朝から土砂降りの雨。観光地をまわるのもまったくできず、ただただ移動するのが精一杯というところでした。
 その中で唯一立ち寄ったのが、卯建(うだつ)で有名になった脇町です。実は5年ぐらい前から卯建を見たくて行きたかったのですが、ようやく今回実現に。でもねぇ・・・・。
ln05gw22s.jpg [22] 卯建(うだつ)
 卯建(うだつ)といえばあの「うだつも上がらない・・・」の定常句ですが、じゃあ実際の卯建はというと知らない人も多いでしょうから、クローズアップで紹介します。
 で、この脇町ですが、5年ぐらい前までは知る人ぞ知る場所でしたが、今ではすっかり全国区で有名になってしまいました。それだけに卯建の町並みも観光地化されてしまって、なんか少し残念。できれば観光地化されるまえの、少し鄙びた時に行きたかったですねぇ。

 
ln05gw23s.jpg [23] 栗林公園
 結局この日は3時過ぎには目的地の高松に到着。ところがこの頃から雨が止みはじめたのですね。雨を嫌って早々にホテルにチェックインしたものの、時間がもったいないので歩きで栗林公園に行ってみました。
 高松にはもう3〜4回訪れているのですが、栗林公園に入園するのはこれが初めて。さすが日本屈指の公園だけあって、中は本当にきれいでした。特に雨に濡れた緑がみずみずしくて、これが見れるなら雨もいいなあと思ってしまいました。
ln05gw24s.jpg [24] 金比羅神社の階段
 ここからは三日目です。
 三日目は早朝から金比羅へと行ってみました。金比羅といえば長い階段で有名ですが、何回行ってもこの階段を登るのはたいへんです。この画像で少しでもそれを感じてください。
 ところで金比羅に行ったことのあるライダーはわかりますが、バイクの駐車はとても苦労するところ。今回、ちょっといいところを見つけたので、ここでだけお教えします。

 
ln05gw25s.jpg [25] 金丸座
 金比羅の新たな名所となりつつある金丸座(旧金比羅大芝居)です。ここ2、3年、毎年ニュースになっているので、ご存じの人も多いかもしれませんね。
 TVで見ていて参道沿いの小さな建物だと思っていたのですが、まったくの勘違い。実は結構大きな建物でありました。ただし参道から離れているので、ここまで来る観光客も少ないようでしたが。ちょっとした穴場であります。
ln05gw26s.jpg [26] 絵馬堂
 金刀比羅宮本宮の数十m左側にあるこの絵馬堂ですが、今は直前のルートが通行止めのため、観光客がぜ〜んぜん来なくなっていました。皆さんは本宮を参拝するとさっさと帰るようで、こ〜ゆういいところは見逃しているようです。
 絵馬堂というぐらいですから中は立派な絵馬が飾られていますが、そのほとんどが船関連のもので、金刀比羅宮が海の神様であることがよくわかります。ちなみに真ん中の下の方にあるのは、南極越冬隊のもの(だったと思う)。

 
ln05gw27s.jpg [27] 宇宙飛行士の絵馬
 航海に関係するからといって、こういうものもありました。毛利さんのものだと思いますけれど。
 ま、宇宙船っていうぐらいだから船なんでしょうし、その意味では奉納は間違っていないと思いますが、しかし、奉納したのが東京放送っていうのがなんだろうねぇ?
ln05gw28s.jpg [28] 宮武の行列
 これからが今回、四国に行った一番の目的。讃岐うどんを食い倒す・・・・予定だったのですが。2日目が雨となったので、この3日目に2軒ほどまわったのみ。できれば、4〜5軒はまわりたかったのですがねぇ。
 それでも有名どころを押さえてはきました。まずは1軒目は、金比羅様近くにある宮武。朝の10時半ぐらいに行ったのに、すでにこの行列でした。

 
ln05gw29s.jpg [29] 宮武のメニュー
 讃岐うどんの奥深さを思い知ったのが、このメニュー。このお店は基本的にはうどんとそれにのせる揚げ物しかないのですが、うどんの麺と汁それぞれに熱いのと冷たいのの組み合わせがあるのです。
 それまで熱いなら麺も汁も熱く、冷たいならどちらも冷たいのしか知らなかったので、これには驚きました。私はさすがに「あつあつ」しか食べませんでしたが、もし再度行けるなら、別な組み合わせを挑戦したいです。
ln05gw30s.jpg [30] 宮武のうどん
 その宮武のうどんです。つるつるしこしこの艶やかな麺とちょっと薄味のだしは絶妙な組み合わせでした。さらにこれで200円は信じられないぐらいに安い。総じて讃岐のセルフ店のうどんは、信じられないぐらいに安いです。

 
ln05gw31s.jpg [31] なかむら
 2軒目はなかむらです。ここは一時期TVで何回も紹介されたので、今ではすごく有名になってしまいました。かく云う私も、それで知った口ですが。元々は製麺所でごく少数の地元の人にのみうどんをだしていたのですが、あまりに美味しいので口コミで広がったとか。TVに出てからごらんのような長蛇の列になったようです。駐車場ができて、案内のガードマンまでいました。
 ただ建家は、とてもうどんを出してくれるようには見えませんけれどね。
ln05gw32s.jpg [32] なかむらのうどん
 なかむらは究極のセルフで、湯切り、出汁かけからネギの刻みまでお客がやると聞いていたのですが、GW中はさすがにお客が殺到するせいでしょう、ほとんどをお店のほうでやってくれていました。半分嬉しくて、半分残念でした。
 ここで食べたのは卵を絡ませて醤油だけをかける、ぶっかけ。麺そのものの美味しさは、ここが一番でした。

 
ln05gw33s.jpg [33] 糸山公園
 讃岐うどんを堪能した後は、讃岐から今治まで一気に走行。来島海峡を見るために、糸山公園に向かいました。
 この日は前日とうってかわって、一面の青空。来島海峡と来島海峡大橋もとてもきれいに見えました。
 結局4日間走った中で、この3日目が一番気持ちよく走れました。
ln05gw34s.jpg [34] 伊佐爾波(いさにわ)神社
 天気はよかったものの途中のルートの時間を読み違えて、4時には早々に松山に着いてしまいました。あまりにもったいないので、路面電車で道後温泉に行くことにしました。
 まずは道後温泉にある伊佐爾波神社。道後温泉本館があまりにも有名すぎてなかなかこちらまで観光客は来ませんが、国の重要文化財に指定されたすばらしい神社。日本三大八幡造りのひとつとして数えられています。

 
ln05gw35s.jpg [35] 椿の湯
 道後温泉ではこの椿の湯に入りました。前のコマでもいったように道後温泉本館が最も有名ですが、それだけに観光客が集中しているのも確か。GWなんか通勤時間帯の新宿駅のような混み具合です。(ちょっと言い過ぎか?)
 で、そんな人混みがちょっとという人には、この椿の湯なんかがいいですよ。情緒を味わうにはいまひとつですが、なにより隣の人とぶつかるのを気にせずに入れることがいいです。
ln05gw36s.jpg [36] 開明学校
 ここからが四日目。お昼のフェリーに乗る予定だったので、四国を走れるのは約半日でした。八幡浜から遠くない距離ということで、卯之町に行ってみることにしました。
 卯之町で一番有名なのは、この開明学校。明治15年建造の日本で最も古い校舎のひとつです。
 司馬先生によると幕末期の宇和島地域は長崎と並ぶ蘭学の盛んだった地だったとか。学校の歴史の授業にはまず出てこないことなんですがね。

 
ln05gw37s.jpg [37] 米博物館
 同じく卯之町にある米博物館。展示内容はさておき、建物は一見の価値ありです。昭和3年(1928年)に建てられた旧宇和町小学校校舎を移築したもので、100mを超す校舎は本当に長い。校舎を貫く百間(109m)の廊下は日本一だそうです。
ln05gw38s.jpg [38] R378沿いのミカン畑
 最後は青い海と空を楽しみたくて、R378をぐるっとまわりました。ここらは南予ミカンの産地として有名な地域。道沿いにはミカン畑が広がります。
 このミカン畑、山の頂上近くから海岸すぐ脇まで(画像のすぐ下がもう砂浜です。)、ごらんのような急な傾斜地に作られています。こんなのをみるとねぇ、日本の農家の凄さを感じてしまうと同時に、ここまでやらないといけない日本の貧しさに悲しくなります。

 
ln05gw39s.jpg [39] 四万十川源流(動画36秒)
 これからはおまけの動画です。まずは、四万十川源流から。30秒ちょっとの動画ですが、源流の雰囲気が少しでも伝わればと思います。
ln05gw40s.jpg [40] R378(動画3分47秒)
 松山から八幡浜をつなぐR378は海岸線を走るすてきなシーサイドラインです。私が走った時は、青い海プラスすっきりとした青空で、とっても快適でした。その感じを少しでも楽しんでください。

 

◆◆◆ ツーリング・メモ ◆◆◆

日 付 2005年4月30日(土)〜5月3日(火)
ルート 四国(八幡浜〜高知〜高松〜松山)
走行距離 909.6km
マシン HONDA VTR1000F - Fire Storm -
旅行者 LUNATIC
 
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